この記事では、「業績を確実に伸ばす事業計画書の作り方を解説します。

ベルシステム24の元社長である園山征夫さんの著書『勝ち続ける会社の「事業計画」のつくり方』で解説している内容をもとに編集しています。
【著者】園山征夫 ベルシステム24元代表取締役社長。

「計画性」を持った経営を展開する

「事業計画」は、泥臭い闘いを交えながらも、「勝つ」ための「知的格闘技」の物語です。

社長にとっては、全知全能を傾けて自分の「夢」、思いを実現する武器です。

初めて経営を託されるまで、私は事業部などの責任者の経験はあっても、会社全体のかじ取りの体験はありませんでした。いざ経営してみると、頭の中で考えている通りにはなかなか事業が展開しません。実績が出るたびに、ため息が出てストレスの溜まる毎日でした。実質倒産の危機状態からなかなか脱出できなかったのです。

弱音を吐くわけにいかないので、寝る時間を惜しんで一生懸命働きましたが、今考えてみると、働く時間は増えても、経営の生産性はそれほど上がっていたか疑問です。同じことを体験し、経営にもがいている社長もいるのではないでしょうか。

ところがしばらくしてから上手くいくきっかけを掴みました。

「夢」をデザインし、形とした「中期的経営プラン」を「計画性」をもって実行することこそ近道だと、はたと気づいたのです。

  • 「中期戦略」展開のための「中期事業計画」を策定し
  • 年度の事業に「年度計画」として逆算して引き直す
  • その「年度計画」の月次の実績と月次予算を比較して
  • 成果と反省を踏まえて次月の作戦を決定する

この地道だが「計画性」を持った経営を着実に実践展開しました。

このやり方が功を奏し、売上では、毎年、前年比、32%、49%、64%増と伸び、利益はそれ以上の成長を享受することができました。多額の累損も一掃できる見込みが立ち、経営危機から脱出できました。

会社の成長拡大はこの「事業計画」にあることを、経営者として身をもって体験、実践したのです。

中期の成長のターゲット(経営目標)を明示して、実績との差を物差しで測り、毎年その差を埋める術を考えていくもので、人間の脳の構造からしても、この方法が一番ゴールに早く近づくやり方です。

「事業計画書」の内容の深さ、時限を設けた作戦の有無、作戦同士の矛盾のなさ、旧態依然たる施策を変革する視点の有無、投資予算の合理的な使い方、社員の成長経路の明示などなど、事業計画書自体にその会社の潜在的成長力が表れ、これを実践することで会社は確実に成長拡大します。

新しい視点に軸足を移す

「夢」を「経営目標」の形で具体的に表現し、これを実現していくには、「以前はこうだった」という生半可な議論や姿勢など通用しません。「経営目標」実現に向けて「何をすべきか、何を捨てるべきか」の新しい視点に軸足を移す、旧態から「変わる」ことを「事業計画」が要請します。

旧態は会社の慣習や社員の体質の中に潜んでいます。旧態に安住するのが楽なので、これを変えるのは大変難しいことです。「中期事業計画」の実現を阻む大きな障害となるでしょう。

だからこそ果敢に、

  • 「何をすべきか、何を捨てるべきか」の新しい視点で
  • これまでの慣習や常識を疑い
  • 「形」から変え
  • 「仕組み」に落とし込み
  • 社員の「行動」パターンを「変える」

ことを狙います。

結果として、会社の体質を「変える」ことにつながります。「事業計画」は計画のために立てるものではありません。不退転の決意をもって実現に向かって臨むためのものです。

さいごに

この記事では、「業績を確実に伸ばす事業計画書の作り方」について解説しました。

以下のページでは、企業経営において必要不可欠な事業計画書作成における、「3つの構成と10の骨子」について記載したチェックシートを公開しています。

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