「自分の会社にとって大切な努力」とは何かを見つける

「経営をサポートしているプロフェッショナル」へのインタビュー第４回は、コンサルティング会社 株式会社ワコルダーの代表取締役を務める、吉井亮介さんへのインタビューをお届けします。

会社を成長させるうえで「経営者に必要なこと」について教えていただきました。

「自分の会社にとって大切な努力」とは何かを見つける

―会社を成長させるうえで、経営者に必要なことは何だと思いますか？

吉井　経営者にとって必要なのは、視野を広げて「自分の会社にとって大切な努力」とは何かを見つけることだと思います。

ビジネスのノウハウを教える仕事が流行していて、教えたい人たちは強い言葉で「これをやれば売れる。儲かる。成功する」と息巻いています。売り手として、その気概は大切ですが、教えている中身を見てみると、たとえば「文章の書き方だけ」とか「インターネットツールの使い方だけ」のものが多いように感じます。

ビジネスで大切なことは、他にもあります。大切なものに目を向けることができないせいで、壊れたCDが同じフレーズを細かく繰り返すように、一生懸命文章を直し続け、「それでも上手くいかない」と悩んでいる方が多いように感じます。

多岐にわたる分野のビジネス書を読む

―どうすれば、そのような悩みを解決することができるのでしょうか？

吉井　社長として僕たちができる努力は、無数にあります。中でも「できるだけ多岐にわたる分野のビジネス書を読むこと」と「自分の仕事をよく理解すること」をお勧めします。

―「多岐にわたる分野のビジネス書」とは具体的にはどのようなものでしょうか？

吉井　わかりやすいものや、わかりづらい専門書。売上に直結するものや、そうでないものなどです。それらの「多岐にわたる分野のビジネス書」は、あなたが何かを考えたり、気づいたりするための土台になります。

自分の仕事をよく理解する

吉井　そうしたら、自分の仕事をよく理解してください。どどんな仕事をしていて、今どんな状況なのか。やらなければいけない「必要なこと」は、いつでも自分が作り上げてきた仕事の中に隠れているものです。

企業の成長が止まってしまうとき、「次の一歩」が見えなくて、同じようなことを繰り返して苦しむことが多いものです。逆をいうと、「適切な次の一歩」がみえるとき、僕らは前へ前へと進んでいける。

可能性を追求できる人とそうでない人の差は、仕事の能力ではなくて、「次の一歩を見つける力」だと感じます。

一人で経営していると、「わからなくなる」ものです。

たくさん本を読んでください。

そうして、それでも、「頑張っているのに、状況が変わっていない」と感じたら、専門家に相談してみてください。

可能性を狭めず、広くこの世界に自分の仕事を広げていく

吉井　そうやって自分と人の力を上手に使って一歩一歩前に進むと、今のあなたは想像もできないような会社を作ることができると思います。

「きづいたら、こんな面白い会社を作っちゃった！」

１０年後そうなるために、可能性を狭めず、広くこの世界に自分の仕事を広げていってください。

さいごに

今回は、株式会社ワコルダー代表取締役 吉井亮介さんに「経営者に必要なこと」ついてうかがいました。

書籍のご紹介
『ノウハウを学んでいるのに、なぜ、儲からないのか？』

吉井亮介さんからのコメント
成功しようと前向きに頑張る経営者が、視野を広げて、自分の会社にとって大切な努力をみつけるきっかけにしてほしいと思って書きました。本書を一通り読むと、会社を経営するにあたって大切なことが、幾つか見当たるはずです。その上で、自分の普段の仕事の仕方を振り返ると、偏っていることに気がつくかもしれません。

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インタビュー
「経営をサポートするプロフェッショナル」

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