ブランディングの必要性は感じるが、「そもそもブランディングとは何なのか?」「どのように取り組むべきなのか?」と感じている方は多いのではないでしょうか?
そこでこの記事では「ブランディングとは何か?」そして「ブランディングで効果を得るために必要な考え方とはどういうものか?」をご紹介します。
1.ブランディングとは
ブランディングを正しく理解するために重要な”ブランド”という言葉の意味から確認しましょう。
1−1.ブランドの意味
ブランドとは、企業や商品に対して社内外で持たれている”イメージ”のことです。
「あの企業の人は皆、人あたりがいい」とか「あの商品は価格が安くて長持ちする」といったようなイメージは、すべて企業や商品にとってのブランドになります。
ブランドは、企業や商品そのものをはじめ、働いている人やオフィスの雰囲気、テレビや街中で見かける広告などあらゆるものによって形成されます。
1−2.ブランディングの意味
ブランディングとはブランドを確立するための取り組みのことです。
つまり言い換えれば、顧客や社員に共通のイメージを持ってもらうための取り組みといえます。
「共通のイメージを持ってもらうための取り組み」というと、テレビCMやWEBサイト、街頭広告などを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。もちろんそれらが間違っているというわけではありません。しかし、ブランディングで成果をあげるためには、それらだけでは足りません。
ブランディングで成果をあげるために必要なことは、まず「”想い”や”強み”を正しくとらえること」です。
ブランディングに成功している企業は、自分たちの”想い”や”強み”を正しくとらえています。
ブランディングと聞いてCMや広告の使い方を真っ先に考えてしまう人は、伝える”手段”ばかりに目が行ってしまいます。そして、伝える内容が不明確なまま広告費ばかりがかさみ、なかなか効果が得られないという状況に陥ってしまいます。
一方、ブランディングにおいて「”想い”や”強み”を正しくとらえること」の重要性を理解している人は、取り組み方が違います。
まず、自分たちが大切にしている”想い”は何か、そして他に負けない”強み”は何なのかを明確にすることから始めます。”想い”と”強み”を明確にした上で、それらを反映した雰囲気作りや広告で発信するメッセージ作りに取りかかります。
当然、後者の手順で取り組んだほうが、企業や商品に込められた”想い”や”強み”にあったブランドを確立することができます。
2.ブランディングの変遷
このように、多くの人がブランディングに対して持っている考え方と、本来ブランディングに取り組む上で必要な考え方には”ずれ”があります。
この”ずれ”が生じた原因は、これまでのブランディングの変遷にあります。
2−1.手段に偏ったブランディングとその衰退
少し前までのブランディングは、大手企業がテレビCMや街頭広告を使って、不特定多数の人にアプローチするものが主流でした。
実際、以前は広く情報を発信する方法はテレビCMや街頭広告などが主流だったため、それらを実現できる資金力さえあれば、一定の効果を期待することができました。結果、ブランディングというと、テレビ・街頭・新聞の広告に代表されるような手段のこと、というイメージが定着していきました。
しかし、インターネットの普及が進み、情報発信はかなり手軽なものになりました。その結果、人々が一日に触れる情報量は以前と比べて膨大なものになり、ありきたりな広告では思うような効果が得られないようになっていきました。
2-2.”想い”や”強み”を伝えるブランディング
情報過多な現在において効果的なブランディングを行うためには「”想い”や”強み”を正しく伝えること」が重要です。
情報発信が手軽に行えるようになったため、”想い”や”強み”を明確にしたうえでブランディングに取り組めば、テレビCMなどにかかるような膨大な費用を費やさずとも、大きな効果を得られるようになってきています。
さらにデジタル技術の発達によって、ターゲットの絞り込みなどの技術も以前に比べて格段に上がっています。そのため、”想い”や”強み”を伝えるべき人に伝えることができ、手段に偏ったブランディングと比べて遥かに大きな成果を上げることができます。
”想い”や”強み”が正しく伝わることで『採用』や『集客』において、あらかじめ人材や顧客とのミスマッチを防ぐことができます。さらに、社内で統一された”想い”や”強み”が共有されることで『組織力』の向上にもつながります。
もちろん、もしあなたがすでに”想い”や”強み”を正しくとらえることができていれば、ターゲット・伝え方を見直すことで、一気に大きな成果を獲得することができます。
3.ブランディングに欠かせないたった1つの考え方
人はどのようにして企業・商品を選ぶのでしょうか。例えば、
- この会社のサービスを利用して楽しい時間を過ごしたい
- この会社でやりがいのある仕事をしてみたい
などのように、それぞれの目的や価値観があり、それにあった商品やサービス、仕事や職場だと感じられた時に、その商品や企業を選ぶのだと思います。そのような時、期待に応えられる商品や職場を提供することができたらどうでしょうか。
- 商品・サービスに満足して、リピーターになってもらえる。
- 職場で生き生きと働き、企業や社会に貢献してもらうことができる。
このように、自分たちの”想い”や”強み”を「正しく」伝えることで、顧客や人材とのミスマッチを防ぎ、よりよい関係を築くことができます。
しかし現在では、ブランディングの手段に意識がいってしまい”想い”や”強み”を正しく伝えることができていない企業も少なくありません。
だからこそ、ブランディングを行う人は、”想い”や”強み”を正しくとらえることを心がけましょう。そうすれば、顧客とも人材とも、長く友好な関係を築くことができます。これは、情報発信の手段が多様化した現在だからこそ、企業規模の大小に関係なく、どの企業でも実現可能なことなのです。
まとめ.
ブランディングとは、”想い”や”強み”を正しくとらえ、伝えること。このような姿勢でブランディングに取り組むことで、企業はどんどん成長していくことができます。
なぜなら、顧客や人材に価値ある商品や職場を提供できるようになり、長く友好的な関係を築くことができるからです。そうなれば、おのずと業績が上がり、ノウハウが蓄積され、価値ある企業へと成長していくことができます。
そうでなければ、顧客や人材とのミスマッチを招き、いずれ情報の中に埋もれ、見向きもされなくなっていくことでしょう。
そうならないためにも、自分たちの”想い”や”強み”を見つめ直し、価値あるブランディングに取り組んでいきましょう。
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