この記事では「マーケティング」という言葉の意味マーケティング戦略を立案する上で役に立つ考え方をご紹介します。

マーケティングとは?

商品をお客様に届けるためのあらゆる活動

マーケティングとは「商品をお客様に届けるための、あらゆる活動のこと」です。

マーケティングには、商品の開発や流通、お客様への営業活動など、様々な活動が含まれます。

マーケティングに含まれる活動の例
・市場の調査・分析
・商品開発・改善
・流通経路の確保
・販売促進活動

広告や宣伝はマーケティングの”一工程”

企業によっては、市場の調査・分析を行う部署や、商品の広告や宣伝を行う部署がマーケティング部門とされている場合があります。しかし、調査・分析・広告・宣伝などは、あくまでマーケティングの一工程であって、それのみを指してマーケティングと呼ぶわけではありません。

マーケティング戦略の立案に役立つ考え方

効率的に商品をお客様に届けるためには、上に挙げたような「開発」「流通」「販売促進」など、様々な工程を円滑に進めなければいけません。

そこでここからは、商品をお客様に効率的に届けるための全体戦略「マーケティング戦略」を考えるうえで役に立つ「STP分析」という手法をご紹介します。

STP分析は、マーケティングの基礎となる有名な分析手法です。

STP分析

STP分析とは、次の3つの方法でマーケティングに必要な要素を分析する手法です。

  • セグメンテーション
  • ターゲティング
  • ポジショニング

セグメンテーション

セグメンテーションとは、市場・お客様を分類することです。

マーケティング戦略を考えるときには、お客様をニーズや価値観によって分類しておくことで、企業がターゲットとする層を見つけやすくなります。

ターゲティング

ターゲティングとは、商品を届ける市場・お客様の層を選定することです。

ニーズや価値観によって分類した市場・お客様の中で、企業の強みを活かせる層を選び出します。

ポジショニング

ポジショニングとは、市場において自社の商品がどのよう立ち位置にあるのかを明確にし、お客様に認識してもらうことです。

価格や品質などの指標で競合と比較したときに、自社の商品がどような立ち位置にあるのか、あるいはどのような立ち位置に立つと優位に立てるのかを見極めましょう。

具体的なマーケティング手法を考える

ターゲットや自社のポジションが明確になったら、それらをもとに、より具体的なマーケティング手法を検討していきます。

”具体的なマーケティング手法”を考えるときには、4P・4Cと呼ばれる考え方が役に立ちます。

それぞれの意味を確認してみましょう。

4P

4Pでは、次の4つの視点からマーケティング手法を考えます。

  • 製品(Product)
  • 価格(Price)
  • 販売促進(Promotion)
  • 販売経路・流通(Place)

どの要素も、企業がマーケティングを行ううえで欠かせない要素です。また、マーケティングを効果的に行うためには、この4つの要素に一貫性を持たせることが大切です

4C

4Cでは、次の4つの視点からマーケティング手法を考えます。

  • お客様にとっての価値(Customer value)
  • お客様のコスト(Customer cost)
  • 入手の容易性・利便性(Convenience)
  • コミュニケーション(Communication)

4Cは、要素の中にお客様(Custmer)という単語がふくまれている通り、お客様目線を反映した考え方になっています

4Pと4Cは、それぞれ「企業目線の考え方」と「お客様目線の考え方」としてとらえると、互いに対となっています。

4Pと4Cの両方を活用し、企業とお客様双方の視点から考えることで、より効果的にマーケティングに取り組むことができるはずです。

まとめ

マーケティングとは「商品をお客様に届けるための、あらゆる活動のこと」です。

STP分析や4P・4Cなどの考え方を組み合わせて、多角的な視点で戦略を立て、マーケティングに取り組むことで、企業にとってもお客様にとっても価値のあるマーケティング活動を実現できるのではないでしょうか。

この記事のPOINT
・マーケティングとは「商品をお客様に届けるための、あらゆる活動のこと」。
・マーケティング戦略は、自社・競合・顧客といった、多角的な視点から検討する。

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