著者インタビュー「経営者に読んで欲しい一冊」では、経営者の方におすすめしたいビジネス書を、著者の方へのインタビューを通してご紹介します。

今回は、シーズアンドグロース株式会社の代表であり書籍『本質採用~入社後すぐに活躍する人材を“育てる”採用成功のバイブル~』の著者でもある 河本英之さんへのインタビューをお届けします。

この記事では、書籍の内容や河本さんの経験をもとに「採用活動を成功させるために必要な考え方」についてお話をうかがいました。

河本英之

シーズアンドグロース株式会社代表取締役
2010年7月シーズアンドグロース株式会社を設立。独自かつフルカスタマイズのプログラム作りで、多くの企業の新卒採用と人材育成を支援している。

人材と企業のミスマッチを防ぐ「本質採用」とは

本のタイトルにある「本質採用」とはどのようなものですか?

「本質採用」とは、学生と企業が相互理解を深め、学生自身が入社後活躍しようという意思を高めることのできるような採用活動のことです。

例えば、新卒採用の現場において、社会経験も少ない学生に対して、学歴や無機質なテストによる足切りで、学生が出会いの機会さえ与えられないという話をよく聞きます。また入社後についても、きちんとした人材育成の場がなく、自分たちが何を目指せばいいのかを知らされないがゆえに伸び悩んでいる社員も少なくありません。

そのような採用プロセスの中に存在する”おかしな常識”を払拭し、本質を捉えた採用活動を浸透させることを目指して、本の中では「本質採用」という言葉を使っています。

明確な目的を持ち、人材と企業のミスマッチを防ぐ

組織にとって「本質採用」が重要だと考えるようになったきっかけはありますか?

きっかけは、WEBを活用した採用活動が浸透してきたことです。

情報の発信や入手が容易になった分、企業がしっかりと「自社らしさ」を表現できていないと、求職者と企業のミスマッチが生じやすくなっていると思います。また、WEBの浸透によって、採用プロセスが画一化されてきたことで、採用の目的があいまいになってきていたり、企業によっては「人数の確保」が目的となってしまっていることさえあります。

そのような状況の中で、学生と企業の相互理解を深める、本質を捉えた採用活動が必要だと考えるようになりました。採用活動の本質を捉えることで、自社の採用に足りない点が理解できたり、気づいていなかった自社の強みを理解できたりするはずです。

最適な採用の形は企業によって様々

書籍『本質採用』を書くうえで、特に意識したターゲット層などはいますか?

特に意識したのは、大手企業の人事担当者の方です。「自社の採用を抜本的に見直したい」「採用活動を通じて組織課題を解決したい」と考えている方には、ぜひ読んでいただきたいです。

 具体的にはどのようなことが書かれていますか?

採用課題の解決に必要な「考え方」と、大手一流企業が実際に取り組んでいる先進的な「事例」を詳しく解説しています。

採用には、施策を「点ではなく線で捉える」考え方が重要だと思っています。本の中では、採用活動に一貫性を持たせるための考え方を詳しく解説しました。ご紹介する事例をもとに、企業の採用に必要な考え方を理解していただきたいです。

ただし、理念やビジョン、企業が持つ特徴、強みなどは、千差万別で実に様々です。同様に、最適な採用の形も企業によって異なります。そのため、ご紹介する事例では「施策の背景にあるものを含めてお伝えする」ようにしました。お読みいただく方には「自社ならどのような対処が有効だろうか」という視点で読んでいただきたいと思っています。

10年後にどういう企業でいたいのか

最後に、企業を成長させていきたいと考えている経営者や、成長意欲を持ったビジネスパーソンに向けてメッセージをお願いします。

採用は組織にとって重要な経営戦略です。社員が足りないから補充するといった補充採用、単に数を充足させるというルーティン採用ではなく、10年後にどういう企業でいたいのかを毎年考えることが重要です。10年後の姿に向けて、経営者と社員が一緒になって進んでいくことこそ、真の採用であり、本質です。

1社でも多くの企業が本質を捉えた採用を行うことで、求職者に企業の意思が伝わり、意欲を持って働く社員が増えていきます。これこそが真の日本の生産性向上であり、労働人口が減少していく日本において必要なことだと思っています。

さいごに

今回は、『本質採用~入社後すぐに活躍する人材を“育てる”採用成功のバイブル~』の著者 河本英之さんに「採用課題の解決に必要な考え方」ついてうかがいました。

この記事のポイント
  • WEBを活用した採用活動が浸透したことで、求職者と企業のミスマッチが生じやすくなっている
  • 「理念」「ビジョン」「企業が持つ特徴、強み」などは千差万別なので、最適な採用の形も企業によって異なる。
  • 採用活動は、10年後にどういう企業でいたいのかを繰り返し考えることが重要。

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