この記事では、マーケティング戦略を考えるうえで重要な2つの考え方、セグメンテーションとターゲティングの違いや関係性を確認します。
目次
1.セグメンテーションとは
2.ターゲティングとは
3.セグメンテーションとターゲティングの違い
まとめ.セグメンテーションの役割
セグメンテーションとは
セグメンテーションとは、「分割すること」という意味です。
特にマーケティングにおいては、顧客を性質ごとに分類することをセグメンテーションと言います。また、分類されたグループひとつひとつをセグメントと呼びます。
ターゲティングとは
ターゲティングとは、「狙いを定めること」です。
マーケティングにおいては、販売の対象となる顧客層を決めることをターゲティングと言います。販売の対象とする顧客層をターゲットと呼びます。
セグメンテーションとターゲティングの違い
STP分析
市場分析の有名な手法にSTP分析というものがあります。STP分析とは、セグメンテーションとターゲティングにポジショニングという考え方を加えた、市場分析の手法です。
マーケティング戦略の基礎となる大切な考え方なので、ご存知の方も多いと思います。
セグメンテーションとターゲットとターゲティングの違いが曖昧になる原因
このSTP分析にのっとって市場分析を行っていると、セグメンテーションとターゲティングの違いが曖昧になってくることがあります。
その原因は、私たちがターゲティングをするときに、無意識のうちにセグメンテーションを行ってることにあります。
例えば、「企業で働く30代の男性」をターゲットとしたとき、私たちは無意識に「役職によるセグメンテーション」や、「年代によるセグメンテーション」、「性別によるセグメンテーション」を行っています。
そのうえで、
役職:会社員(役員なども含む)
年代:30代
性別:男性
というセグメントをターゲットとして選んでいるのです。
まとめ.セグメンテーションの役割
では、あえて意識的にセグメンテーションを行うことには、どのような意味があるのでしょうか?
たとえば、いきなり商品のターゲットを考えようとしてしまうと、「企業で働く30代以上の男性」のように年齢、性別などで市場をくくってしまいがちです。
しかし、あえて市場を分類することだけに注目してみると、新しいターゲットの切り口を見つけ出すことができます。
仮にあなたがくつを販売していたとすると、「趣味」という観点で市場を分類してみるのも効果的かもしれません。
取り扱っているくつの種類によって、購入者の「趣味」に偏りがある可能性も大いにあるはずです。市場を「趣味」によって分類し、購入者の偏りを知ることで、今後のターゲットを考えるときに、新たな切り口を与えることができるかもしれません。
セグメンテーションの切り口
セグメンテーションの切り口には、「年齢」「性別」や、「趣味」「価値観」など様々なものが考えられます。以下の記事では、この他の切り口や、それぞれの特徴などを詳しくご紹介しています。