近年、欧米を中心に広報やPR、マーケティング手段として、紙媒体からWeb媒体へと完全に移行する企業が増えています。企業の広報やマーケティング担当者の中には、「紙媒体なんか時代遅れ。これからはすべてデジタルだ。」という方も多いかもしれません。

しかしながら、多くのことがデジタル化する状況だからこそ、本や雑誌といった紙媒体メディアを用いたマーケティングには大きなチャンスがあります。

1. 投函物がより注目されやすくなっている。

デジタル社会において、郵便受けに投函される雑誌やチラシの数は少なくなっています。その一方で、投函された情報そのものが注目されやすくなってきています。以前はポストに投函された大量のチラシのせいで、一つ一つの情報が埋もれてしまっていました。今では、大量に届くメルマガやプッシュ通知に対して投函物による情報量は少なくなり、だからこそ人の注意を引く媒体になっているのです。

2. マーケティングに大切な「顧客維持」に焦点を当てることができる。

マーケティング担当者の多くは、自社の製品を購入してくれた顧客のロイヤリティを高めることを忘れがちです。顧客へのニュースレターやパンフレットは、顧客を維持しロイヤリティを高めることに用いられてきました。社史や企業パンフレットなどは、電子メールで届くよりも、手元に直接届いた方が顧客のロイヤリティは向上します。

3. 顧客維持に対して費用対効果が高い。

出版社が本や雑誌を読者に購読し続けてもらうためには、書店への訪問やダイレクトメール、電話といった営業が必要です。読者一人当たりにかかる営業コストが年間100円として10万人の読者がいるとした場合、年間1000万円ものコストがかかっていることになります。

しかし、マーケティングとして顧客維持やロイヤリティ向上のために書籍を用いる場合、このようなコストはかかりません。ただ顧客にプレゼントすればいいのです。

4. 古い媒体こそ新鮮に感じられる時代。

現在ではSNSやオンライン広告、モバイルアプリなどがマーケティングの主流となっています。新しく他とは違うものが常に求められているマーケティングにおいて、紙媒体はもはや過去のものとして忘れ去られつつあるかもしれません。

しかし時と場合によっては、紙媒体が顧客の心を動かし、新鮮な印象を与えることができます。例えば、誕生日のメッセージなどがSNSやチャットで行われる今、あなたの誕生部に友人からの手紙が届いたら、どんなメッセージよりも印象に残るはずです。

5. 顧客は「答え」ではなく「疑問」を知りたがっている。

インターネットの浸透によって、顧客は疑問の答えをネット検索で見つけることができるようになりました。では、その疑問はどこで見つけることができるのでしょう?

とあるアメリカの編集者はこう言っています。

「Webは答えを得る場所である一方で、本は疑問を得る場所である。」

本は読者に対して新しい知識や考え方を伝える最適なツールであり、その内容を通じて読者自身に様々な疑問を問いかけてくれます。顧客に新しい疑問を抱いてもらい、Webで検索してもらうために、「書籍」は有効なツールでもあるのです。

6. 本はいまだに魅力的で権威的な存在である。

Web記事のインタビューに答えることに後ろ向きな人でも、それが書籍として出版されることを知れば対応してくれることがよくあります。それは、いまだに書籍という情報手段がWebの情報よりも信頼できるものであると考えられているからです。

7. 本は多くの人をネットから解放してくれる。

インターネットが人々の生活に浸透する中で、情報のあまりの多さから、インターネットから解放されたいと思う人が増えています。一度、スマートフォンもPCも持たず、SNSも見ずに家族とともに休日を過ごしてみてはどうでしょう。リビングに集まり一緒に本や雑誌を読むことで、家族として一緒の時間をより長く過ごすことができるはずです。

まとめ

現代のマーケティングにおいて、デジタル媒体は非常に大きな役割を担っています。

しかしながら、多くの情報がデジタルに伝達される一方で、書籍や印刷物といった紙媒体メディアを上手に活用することが、これからの企業のマーケティング戦略において重要な役割を担っていることでしょう。

 

参考元:

7 Reasons to Consider Print for Your ‘Non-Traditional’ Content Strategy