この記事では「コミュニケーションを変える3つの法則」について、書籍『しゃべらない仕事術』よりご紹介します。

【書籍】『しゃべらない仕事術
【著者】 石田健一

「しゃべる技術」があるように、 「しゃべらない技術」もある

世の中には、コミュニケーション能力を磨くための本がたくさん出版されていますが、その多くは「どうしたら上手にしゃべれるようになるか」という内容のものです。

しかし、「しゃべる」ことはコミュニケーションの方法の1つであって、それがすべてではありません。「コミュニケーション能力が高い=しゃべるのが上手」と結びつけてしまいがちですが、決してそうではありません。

会話というのは、話し手と聞き手の両方がいて成り立ちます。みんなが話し手では会話は成立しません。逆の場合も同じです。話す人がいて、聞く人がいることで会話というのは成り立っています。

つまり、「話す」だけでなく、「聞く」こともコミュニケーションの大切な方法であるということがわかります。しゃべるのが得意ではなくても何も心配することはありません。「聞く」ことを中心にしたり、もしくは文章で伝えたりと、しゃべることに頼らなくても人と上手にコミュニケーションを取る方法はいくらでもあるのです。

「しゃべくり名人」への憧れは バッサリ捨てる

世の中にはびこる「コミュニケーション能力が高い=しゃべるのが上手な人」という既成概念によって、誰とでも気軽に雑談ができ、すぐに打ち解けて仲良くなれて、ときには芸人さんのように面白いことを言って笑いが取れたほうがいいんだろうなと思ってしまいます。

そうなりたいと考えてしまう気持ちもよくわかります。ですが、思い切って「しゃべれるようになりたい」という憧れはバッサリと捨ててしまいましょう。

人にはそれぞれ、その人に適したコミュニケーションの取り方があります。日本ではコミュニケーション能力至上主義の世の風潮に合わせて、外向型のフリをしている“隠れ内向型”を含めれば、7〜8割の人は内向型に当てはまると想定されます。

内向型とは真逆の外向型が多いとされるアメリカでさえ5割の人が内向型と言われています。

エネルギーを消耗してしゃべるよりはしゃべらない技術を磨け

極論を言えば、特に日本人の多くはしゃべる技術よりも、しゃべらない技術を磨くべきなのです。そのほうが、自分を無理に変えることなく楽に生きていくことができます。

たしかに元々しゃべるのが苦手な人でも、トレーニングを重ねることによって誰とでも気軽に話すことができるようになるかもしれません。ですが、その姿は前述した隠れ内向型であり、本来の自分ではありません。

おしゃべり上手な、弁の立つ自分を演じていることで、エネルギーを大量に消費して疲れてしまいます。逆に先天的に人と話すのが好きな人は、誰かとしゃべることでむしろエネルギーを蓄え、元気になります。この違いは、生まれ持った気質や長い年月をかけて形成された性格によるところがあり、なかなか変えることは難しいのです。

しゃべらないことが 武器に変わる3つの法則

しゃべるのが得意な人は、当然しゃべりが上手なことを武器にしてコミュニケーションを取ります。

では、しゃべるのが得意ではない人、しゃべらない技術を磨いたほうがいい人は、何を武器にすればいいのでしょうか。しゃべらない技術を磨いたほうがいい人、つまり内向型の人の特徴と言われるもの、プラスとマイナスの両面をあわせてまとめてみました。

多くの人を内向型という枠でひと括りにするのはなかなか難しいので、人によって当てはまること当てはまらないことがあるかもしれませんが、共感できる部分も多いのではないでしょうか。

しゃべらないで成果を出す3つの法則

これらのプラスとマイナスの特徴を持つ人が、本来持っている特徴を活かして、「できる限りしゃべらないで成果を出す」ための法則が次の3つです。

  1.  シンプルの法則
  2. ギャップの法則
  3.  観察の法則

シンプルの法則

物事をシンプルにする。それだけでコミュニケーションが格段によくなり、伝えたかったことが伝わるようになるります。

ギャップの法則

繊細でもの静かな人が、営業やプレゼンなど、さまざまな場面で意外性を発揮することで、人を動かし、成果につなげる方法です。

観察の法則

仕事を円滑に進める、良好な人間関係を構築するために、落ち着いて観察する、注意深く見るという特徴を活かす方法です。

3つの法則を通じて、無理してしゃべらなくても伝えたいことが相手にしっかりと伝わり、確実に届くコミュニケーションに変わります。そうすれば、これまで抱えてきた職場やプライベートでの人に関する悩みもいつのまにかスッと消えてなくなっていることでしょう。

自分に無理をさせるのではなく、本来持っている強みを認識しながら「行動」「考え方」「視点」を変え、秘めたる影響力を発揮していきましょう。

さいごに

記事の内容をさらに知りたい方はこちらの本をお読みください。

しゃべらない仕事術


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