この記事では企業のデータ分析に欠かせない「PPM分析について、データ分析、IT活用を得意とするコンサルタントのコンサルタント 平井明夫さんと石飛朋哉さんの共著書『データ分析できない社員はいらない』よりご紹介します。

PPM分析とは?

PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)とは商品がライフサイクルのどの段階にあるかを判定する分析手法です。商品の状況を大局的に分析し、戦略的な施策立案に用いられます。

PPM分析のやり方

PPMでは、横軸にシェアを、縦軸に売上伸び率をとり、売上金額に比例した大きさの円をプロットします。

例えば、下の表のように2001年に販売を開始し、2005年まで販売を継続した商品の売上伸び率、シェア、売上金額のデータがあるとします。

シェアの表

このデータをもとに、PPM分析を行うと、図1のようなグラフが作成できます。

図1 PPM 分析結果のグラフ
10-1 PPM 分析結果のグラフ

このグラフを見てわかるとおり、商品の販売開始時にはデータは左下にあり、販売が軌道に乗ると徐々に右上に上がっていき、かつ円が大きくなります。ピークを過ぎて、円が小さくなり、位置が左下に戻ってきたところで販売を停止するという目安になります。

PPM分析による商品の分類

また、このグラフを以下の4つの領域に分類することで、現在、製品が市場においてどのようなポジションにあるかを判定することができます。

4つの商品ポジション
  • 問題児
  • 花形
  • 金のなる木
  • 負け犬

問題児

グラフの左上の領域。売上伸び率は高いが、マーケットシェアはまだ低い。この領域にある製品は、将来的な利益が期待される。

花形

グラフの右上の領域。売上伸び率、マーケットシェアとも高い。この領域にある製品は、これから長期にわたっての利益が期待される。

金のなる木

グラフの右下の領域。売上伸び率は低下しているが、マーケットシェアはまだ高い。この領域にある製品は、現時点では利益を生んでいるが、将来的な利益低下が予測される。

負け犬

グラフの左下の領域。売上伸び率、マーケットシェアとも低い。この領域にある製品は、すでに市場競争力を失っており、新製品の投入、もしくは撤退の判断が必要。

さいごに

この記事では「PPM分析」について解説しました。

PPM分析のポイント
マーケットシェア、売上伸び率、売上金額から、ある商品のライフサイクルの段階を知ることができ、段階に合わせた施策を立案することができます。

記事の内容について詳しく知りたい方は、『データ分析できない社員はいらない』(平井明夫・石飛朋哉 著)をお読みください。

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平井明夫

DEC(現、日本HP)、コグノス(現、日本IBM)、日本オラクル、アイエイエフコンサルティングにおいて、一貫してソフトウェア製品の開発、マーケティング、導入コンサルティングを歴任。特にBI (ビジネスインテリジェンス)を得意分野とする。

石飛朋哉
「情報活用を経営力に」を命題にBI の布教活動に勤しむが、”分かりやすいか””伝わるか”と、日々苦悶しながら過ごしている。


【引用】平井明夫・石飛朋哉.
データ分析できない社員はいらない