経営に役立つ統計データ」第3回のテーマは、「日本企業が抱えている課題」です。

日本の経営者、自営業者は、会社経営に当たってどのような課題を持っているのでしょうか。

376名の経営者・自営業者へアンケートし、その実態を整理しました。

※この記事は、2018年10月30日に公開した記事を再編集しています。

マーケティング関連に課題を持つ経営者は全体の7割

Q.今現在、課題と思われていることは何ですか?

A.

経営者・自営業者全体の69.4%がマーケティング関連に対して課題を持っていることがわかります。

その他を除くと、次いで人事関係が全体の25.0%、財務関連が18.6%、税務関連が12.5%、IT関連が11.2%と続きます。

3分の1以上の経営者が売上・利益拡大に課題を感じている

Q.今現在、課題と思われていることは何ですか(複数回答)?

A.

経営者・自営業者が感じてい課題の中で最も割合が高かったのが「売上・利益拡大」で全体の35.6%が回答しています。

次いで、「営業・集客方法」が21.0%、「経営戦略」が14.6%と、マーケティング関連の課題が上位3位を占めていることがわかります。その他全体の1割を超える経営者が回答している課題項目としては、「資金繰り・資金調達(財務関連)」が13.0%、「コスト削減・コスト最適化(その他)」が12.8%、「人材採用(人事関連)」が12.5%、「人材教育(人事関連)」が11.7%「税金対策(税務関連)」が10.4%、「新規事業(マーケティング関連)」が10.1%となっています。

以上のことより、経営者の感じている課題としては、マーケティング関連の内容が多く、いかにして会社全体の売上や利益を上げていくかというのが、経営者として第一に考え、日々経営されていることがわかります。

全属性において、マーケティング関連に課題を持つ経営者が最も多い

Q.今現在、課題と思われていることは何ですか?

A.

経営者・自営業者全体の69.4%がマーケティング関連に対して課題を持ってますが、年代別や就任経過期間別、従業員数別で比較しても、マーケティング関連について課題を持っている経営者が最も多いことがわかります。

その他特徴を見ると、従業員数が増えるほど人事関係の課題が増える傾向にあることがわかります。

ほとんどの属性の経営者において、売上・利益拡大に課題を感じていると回答している割合が最も多いが、従業員数が増加すると人材採用に関する課題を持つ比率が増加

Q.今現在、課題と思われていることは何ですか(複数回答)?

A.

経営者・自営業者が感じてい課題の中で最も割合が高かったのが「売上・利益拡大」で全体の35.6%が回答していますが、従業員数21名以上のセグメントを除いたすべての属性において「売上・利益拡大」に課題を感じていると回答した割合が最も高くなっています。(従業員数21名以上の経営者は「人材採用」を課題としている割合が最も高い)

他の項目を見ると、年代別ではバラつきはあるものの大きな違いは見られず、一方で就任経過期間別と従業員数別では、就任してからより期間が経過していたり、従業員数が増えるほど、「人材採用」や「人材教育」などの人事関連の課題や「コスト削減・コスト最適化」や「業務改善」等のその他の課題が増える傾向にあります。

まとめ

以上のことより、起業した間もない会社や従業員数が少ない企業ほどマーケティング関連の課題に集中していることがわかります。(とは言え、どのような立場の経営者でもマーケティング関連が最も重要な課題)

起業後にまず必要なのは、いかにして経営やマーケティング関連の課題を解決していくかということになるでしょう。

調査概要
調査母数:376名(経営者150名、自営業者226名)
調査日:2018年3月12日、株式会社クロスメディア・コンサルティング調査分析

 

連載「経営に役立つ統計データ」

経営に役立つ統計データ

株式会社クロスメディア・コンサルティングによる独自調査を基にした統計データ

経営に関する独自調査をもとに、企業の課題を発見し、問題解決につながるような情報をお伝えしていきます。

他の統計データを見る