この記事では、書籍『10年後に生き残る 最強の勉強術』について、著者である資格勉強コンサルタント 鈴木秀明さんへのインタビューを通してご紹介します。『10年後に生き残る 最強の勉強術』の特徴や、経営者をはじめとしたビジネスパーソンが知っておくべき勉強法についてお話をうかがいました。

鈴木秀明
鈴木秀明
資格勉強コンサルタント / 『10年後に生き残る 最強の勉強術』著者

日本人は大人になると勉強しない

<『10年後に生き残る 最強の勉強術』(著 鈴木秀明)はどのような人に向けて書かれた本ですか?>

この本は「何か勉強しなければとは思っているが、何から始めればいいかわからない」「仕事で忙しい中、なかなか勉強の時間が作れない、モチベーションが続かない」といった悩みをお持ちのビジネスパーソンに向けて書いた本です。効率的にスキルアップするための考え方や、勉強法について書きました。

「日本人は勤勉である」と言われますが、一生懸命に勉強するのはせいぜい大学入試くらいまでで、大人になったとたんに勉強しなくなる人が多いというデータがあります。OECDの「国際成人力調査(PIAAC 2012)」によると、何らかの学位や卒業資格の取得のために学習している大人の割合が、日本は先進国で最下位だったそうです。

入試や昇進試験など必要に迫られれば勉強するけれど、そのような明確な目指すべきゴールがあるわけでもない。そのような中で、ただ漠然と「何か勉強したい」「何か新しいスキルを身につけたい」とだけ考えていて、具体的に何から始めればいいのかわからないという人は多いです。

そういう人に向けて書いたのが『10年後に生き残る 最強の勉強術』です。

役立つ知識やスキルは”検定試験”で身につける

<「具体的に何から始めればいいのかわからない」という悩みは、どのようにして解決していけばいいのでしょうか?>

”資格”や”検定試験”を活用することが効果的です。漠然と思い描いている分野に該当する”資格”や”検定試験”を活用して学習することで、効率良くスキルを身につけていくことができます。

たとえば、会計について勉強したいなら「簿記検定」「ビジネス会計検定」を受験してみる、統計スキルを高めたいなら「統計検定」「ビジネス統計スペシャリスト」の参考書を読んでみる、といった具合です。

資格というのはそもそも「ある分野における知識やスキルをもっていることを何らかのテストによってはかり、認定する」というものです。これは裏を返すと、ある分野・業界・職種で役立つ知識やスキルを身につけたいなら、その分野で求められる資格の勉強をしてみることが最も手っ取り早いということになります。

資格を学びの手段として活用することのメリットはいくつもありますが、たとえば

  • 何をどのように勉強すべきかの指針となる
  • 目標やベンチマークの設定に役立つ(「○月の○○検定○級に合格する」という、明確な期限とレベル感を伴った目標設定ができる)
  • ただ専門書を読むよりも、問題を解いて学んでいくほうが頭に入る
  • 身につけた知識・スキルを資格という形で客観的にアピール・証明することができる
  • 資格取得という結果を出せることが自信につながり、さらなる学びをポジティブに継続できる

といったことです。私自身も資格を活用した勉強術に取り組んでいて、『10年後に生き残る 最強の勉強術』の執筆当時で450くらいの資格を、現在では600以上の資格を取得し、新しい知識やスキルを身につけてきました。

そこで本書では、私自身の経験をもとに「○○について勉強したいなら、この資格にチャレンジしてみると効果的」という内容を書いています。普通の資格本は、「資格に合格するためにどう勉強するか」について書かれていますが、この本ではある意味それとは真逆の「○○の勉強のためにどう資格を活用するか」という観点で書いています。

『新しいことの学び方』を身につける

<これから企業を成長させていきたいと考えている経営者や、成長意欲を持ったビジネスパーソンに向けて、メッセージをお願いします。>

AIや技術革新の進展で、今後多くの仕事や職種が「これから10年で消える」といわれています。今後どんな仕事が儲かり、どんなスキルが高い評価を受けるかを見極めるのはなかなか難しいことだと思います。

そんな変化の激しい時代を生き残ることができるのは、時代の変化にあわせて新しいことを主体的にどんどん学んでいける人です。

世の中がどう変化しても対応できる力を磨くためには、「新しいことの学び方」を身につけておくことが重要です。会社や上司から「やれ」といわれること以外にも自主的に勉強できる力や、もともとそこまで興味がないことでも積極的に勉強できる力は非常に重要です。

そんな力を磨くためには「今すぐに必要だったり、役に立ったりするわけでもないけれど今後重要になってきそうな分野」や「格別興味があるわけでもないけれど早いうちに勉強しておくとよさそうな分野」の資格の勉強がよい訓練になります。

学びやスキルアップをただ単に「就職・転職に役立つ」「手に職をつけられる」といった目先の実利だけで考えるのではなく、「長い目で見て人生のプラスになる何かを身につける」という観点からとらえてみていただければと思います。本書がそのきっかけとなると嬉しいです。

さいごに

今回は、『10年後に生き残る 最強の勉強術』の著者 鈴木秀明さんにお話をうかがいました。

この記事のポイント
  • 日本人には、漠然とやりたいことを考えていても始められない人も多い。
  • 資格や検定試験を活用すれば、目標が明確になるだけでなく、ある分野・業界・職種で役立つ知識やスキルを身につけられる。
  • これからの時代を生き残ることができるのは「時代の変化にあわせて新しいことを主体的にどんどん学んでいける人」。

書籍のご紹介
『10年後に生き残る 最強の勉強術』

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