この記事では独自調査の成否の鍵を握る調査設計の方法について解説していきます。

外部データの他にも、独自調査によって企業の問題解決に直結するデータを集めることができます。独自調査を成功させるためには適切な調査設計が欠かせません。以下の5つのポイントを押さえることで精度の高いデータの収集につながります。

齋藤健太
この記事を書いた人
齋藤健太
株式会社クロスメディア・コンサルティング代表 / 『問題解決のためのデータ分析』著者

調査設計が独自調査の成否の鍵を握る

調査設計における5つの重要ポイント

独自調査をする際に、最も大切なことが調査設計になります。

調査設計を間違えると、本当に取りたかった数値データが取れないことになります。

ゆえに、データ分析の目的・仮説、そのために必要なデータ分析などの一連の流れを明確にしておくことが重要です。同じ目的でも、調査設計が異なれば、データの出来・不出来に始まって、データ分析の精度が大きく変わってきます。

以下、調査設計における重要なポイントをお話しします。

ターゲットを明確にする

既存商品の認知度や評価を調査する際、地域・年代などの対象とする範囲を定めます。

まず、調査設計の前に売上データを顧客別に分析します。「どのエリアの人がよく買ってくれているのか」「どの年代が買ってくれていないのか」など、現状把握をしましょう。

現状把握をすれば、「購入数の少ない年代に理由を聞こう」「購入率の高いエリアにその理由を聞こう」などの当たりをつけていくことができます。

消費者調査では、多くの人にアンケートを取れば取るほどコストが高くなるので、ターゲットを明確にすることが大切です。 新規で開発する商品についても、ターゲットとなり得る人に対して「深く聞いていくこと」が重要なので、ある程度、対象を絞るほうが精度は高くなると同時にコストも節約できます。 実地調査についても、調査に入る前に店舗周辺の地域を歩いてみることで、競合店舗が見えてきます。

仮説を立てる

ターゲットを決めたら、家族や友人などでターゲットの属性に近い人に聞いてみることで、仮説を立てるヒントを得られます。社内データの売上データ分析や担当者へのヒアリングも有効です。

「売上減少の要因は認知度が低いから」「売上減少の要因は競合と比較すると価格が高いから」などの仮説を立てた上で、それを証明するための調査設計をしていきます。

結果から問題解決につながる内容にする

調査により得られた結果をデータ分析した際、仮説を証明し、 問題解決につながる内容にしなければ意味がありません。

ある程度の回答の予測を立てた上で、その結果からデータ分析の目的を達成できることをイメージできることが重要です。 「それで、この調査結果から何が導き出せるんだろう?」というツッコミを入れたくなる調査では本末転倒です。

抜け漏れをなくす

調査設計では、漏れやダブりがない(MECEになっている)ことも重要です。 競合他社と比較をする場合、すべての競合他社をアンケート項目の中に入れる必要があります。商品カテゴリごとの使用状況を調査する場合、全カテゴリを網羅する必要があります。

選択肢には、該当する項目をもれなく記載しましょう。アンケート内に選択肢が書かれていないために、回答を取りこぼしてしまうことがあります。

また、同一のものを指していても、人によって呼び方が違う 場合などは、注意が必要です。たとえば、化粧水のことを「化粧水」と呼ぶ人もいれば「ローション」と呼ぶ人もいるといった具合です。その場合は注意書きで説明しましょう。

誰にでもわかる言葉で説明する

企業側からすると当たり前であっても、一般消費者にはわからない言葉も多々あります。

たとえば 、化粧品に「BBクリーム」というものがあります。一時期、流行っていたので、女性であれば多くの方が知っているかもしれませんが、中には理解できない人もいます。

そのため「BBクリームとは、1本でスキンケアとメイクアッ プベース・ファンデーションなどベースメイク機能をあわせ持つことをうたった製品」などと注意書きに付記します。

ポイントを押さえながら独自調査を行うことで競合他社との差別化を図ることができます。独自調査の種類については「ライバル社に差をつける!独自調査の方法9選」で紹介していますのでそちらも参考にしてください。

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【出典】齋藤健太問題解決のためのデータ分析